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リアルタイムOSとは?

リアルタイムシステムを構築するためのOS。 優先度ベースプリエンプティブスケジューリングをはじめとする、 リアルタイムシステムのためのタスクスケジューリング機能を持っている。

リアルタイムとは?
一般的な組込みシステムでは、外部イベント、すなわち処理の実行要求を検出して、 対応する処理を予め制限された時間内で完結する必要がある。 これをイベントドリブンと言い、この処理の中で、 入力から出力までの時間に制約があるものをリアルタイム処理と言う。
リアルタイムシステムとは?
自動車のエアバッグの動作など、時間制約を満足できなかったときに、 人命に関わる事態や経済的に重大な損失が発生するようなリアルタイム制御を、 ハードリアルタイムと呼ぶ。
これに対して、時間制約を満足できなかった場合でも、 結果として発生する経済的損失が許容できるものをソフトリアルタイムシステム と呼ぶ。

リアルタイム OS の機能

  • マルチタスク機能
  • タスク間同期・通信
  • 時間同期
  • 時間管理
  • メモリ管理
  • 割込み管理
  • 割込み処理

などがある。これらの機能に対応するシステムコールを用いて、 利用する事ができる。

タスク間通信機能

複数のタスクが協調して処理を進める場合、リアルタイム OS で提供される タスク間同期・通信機能を利用する。 タスク間で情報の伝達を行うタスク間通信機能には、

  • 共有メモリ方式
  • メッセージ方式

がある。共有メモリ方式は、ネットの掲示板と同じように、 複数の宛先に同報通信を行う機能を提供する。 一方、メッセージ通信方式は、一対一の電子メールのやり取りと似ている。

タスク分割の指針

タスク分割は、システムの性能に直接関わるため、 非常に重要な項目である。システム仕様から考えるとき、 まず並列処理をしなければならない機能は何かを洗い出す。 このとき、システムの過負荷に配慮した検討も必要である。 重要度が高い処理などを別タスクにする。 また、ハードウェアの時間制約などから分割が必要となる場合は、 周辺のLSI の制限事項から検討しなければならない。

さらに、RTOS の性能、タスクの再利用率の向上などを総合的に判断することも、 タスクを分割する上で重要である。


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Last-modified: Mon, 03 Jun 2019 14:37:49 UTC (2087d)