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開発環境

Java言語開発の流れ

Java言語のプログラムは、

1. ソースファイルの作成
2. コンパイルの実行
3. プログラムの実行

という順番で作成します。そこで、ここではJava言語プログラムを開発するツールの代表例、 JDK(J2SE Development Kit)の使い方を通して、プログラム実行までの手順を説明します。


JDKをダウンロードする

JDK(Java 2 Platform Standard Edition Development Kit)は、Sun Microsystems社が配布する Java言語開発環境です。まず、下記のサイトからJDKをダウンロードします。 最新版のJDKの情報については、ここを参照してください。

http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html

ダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、インストールが開始されます。画面の手順に従ってインストールを行ってください。 ここで、JDKをインストールしたディレクトリ名を覚えておいてください。ディフォルトは"C:/Program Files/Java/..." にインストールされます。


環境変数を設定する

作成したプログラムのコンパイルや実行を簡単にするため、"パス"の設定を行います。 Windows Vista, Windows NT/2000/XP, Windows 95/98/ME それぞれの OS で設定方法が若干異なります。

  • Windows Vista

    システムのプロパティーを、

    [スタート] → [コントロールパネル] → [システム] → [システムの詳細設定]

    のように開きます。コントロールパネルが、クラシック表示になっていない場合は、

    [スタート] → [コントロールパネル] → [システムとメンテナンス] → [システム]

    と開きます。
    次に、[詳細設定] タブを選択し、[環境変数] を選択します。

    set_path.jpg

    [ユーザー環境変数] で [PATH] の項目を探します。すでに存在している場合には、[PATH] を選択してから [編集] ボタンを選択し、行の最後に";JDKをインストールしたディレクトリ\bin"を追加します。 項目が無い場合は、[新規] ボタンを選択し、"JDKをインストールしたディレクトリ\bin"を入力します。

  • Windows NT/2000/XP

    システムのプロパティーを、Windows NT/2000では、[スタート] → [設定] → [コントロールパネル] → [システム] を選択します。Windows XP では [スタート] → [コントロールパネル] を開き、[システム] を 選択します。カテゴリー表示になっていない場合は、[パフォーマンスとメンテナンス] を開くと [システム] が あります。Windows NT では [環境] タブ、Windows 2000/XP では、[詳細設定] タブを選択します。 あとは、Windows Vista の場合と同じです。

  • Windows 95/98/ME

    [メモ帳] など、テキストベースで編集できるソフトを起動し、メニューから [ファイル] → [開く] を選択します。[ファイルの種類] を [全てのファイル] にして、 OS がインストールされているハードディスク(通常 C ドライブ)の下にある [autoexec.bat] という ファイルを選択し、[開く] ボタンをクリックします。
    表示された内容の中で、[SET PATH=] という項目を探します。この行に、";JDKをインストールしたディレクトリ\bin" を追加します。パスを追加する場合は、";"(セミコロン)を忘れないようにしてください。
    [SET PATH=] の項目が無い場合は、自分で追加してください。[SET PATH=c:\JDK をインストールしたディレクトリ\bin] という行を追加します。


コンパイルテスト

テストプログラムを作成する

通常、ソースコードを書いただけでは、そのプログラムを実行することはできません。 機械(パソコン)が解読できるバイトコードと呼ばれる特殊な形式のコードに変換しなければなりません。 この作業の事を「コンパイル」と呼び、コンパイルを行うソフトの事を「コンパイラー」と呼びます。
テキストエディターを使用して、下記のソースコードを入力してください。[Word]などのワープロソフトではなく、 テキストベースで編集を行うことができるエディターを使用してください。[メモ帳]などがこれに当たります。

すべてを展開すべてを収束
  1
  2
  3
  4
  5
  6
  7
 
-
|
-
|
!
!
class Sample
{
    public static void main(String args[])
    {
        System.out.println("ようこそJavaへ!");
    }
}

コロン(;)や括弧に間違いはないでしょうか。作成できたら、[Sample.java] というファイル名で保存してください。 Javaでは、ファイル名の最後に [.java] と拡張子をつける必要があります。


コンパイラの実行

Windows の場合、スタートメニューから [アクセサリ] → [コマンドプロンプト] を起動します。 さらに、cdというコマンドを使用して、ソースコードが保存されているディレクトリに移動します。 例えば、[c:\work\java\Sample.java] と保存しているとしたら、

C:\User\sanachan>cd c:\work\java [Enter]
C:\work\java>

と、入力します。cdコマンドのあとに、半角スペースを入力し、その後に保存されているディレクトリを入力します。 [Document and Settings] のように、ディレクトリ名の間にスペースがある場合は、"ディレクトリ名"のようにダブルクォーテーション で囲って入力します。
次に、コンパイラーを起動し、コンパイルします。先ほどインストールしたJDKのコンパイラを起動するには、javacというコマンドを入力します。先ほどと同じく、javacの後ろには半角スペースを入力し、ファイル名を入力します。

C:\work\java>javac Sample.java [Enter]
C:\work\java>

特に何もエラーが表示されなければ、コンパイル完了です。同じディレクトリの中に、[Sample.class]というクラスファイルが 生成されているはずです。


プログラムの実行

クラスファイルが生成されれば、プログラムを実行することができます。 JDKでプログラムを実行するには、インタプリタというソフトウェアを使用します。 インタプリタを起動するには、javaというコマンドを入力します。 先と同じように、javaコマンドの後に半角スペースを入力し、 [Sample] と入力します。これはクラス名とも呼ばれています。 Javaのインタプリタは、[Java仮想マシン]という名前で、呼ばれる事もあります。

C:\work\java>javac Sample.java [Enter]

C:\work\java>java Sample [Enter]
ようこそJavaへ!

C:\work\java>


添付ファイル: fileset_path.jpg 975件 [詳細]

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Last-modified: Mon, 03 Jun 2019 14:37:49 UTC (1652d)